Flying Cube

ルービックキューブに関するブログです

CFOP法の解釈

大人になってからスピードキュービングを始める身としては、 単に速く解けるようになるだけでは何となく面白くありません。

解法を学ぶにあたっては、どのようなロジックで解法が出来上がっているのか、 また、どうしてそのような形に解法が最適化されているのか、ということを掘り下げていき、 ルービックキューブのパズル的な側面や、アルゴリズムと人間の思考の相性といった側面への 理解を深めつつ、考察を楽しみながら進めていきたいところですね。

私が実際にスピードキュービングを始めようと思ったのは昨年の7月のことでしたが、最初の一ヶ月は速く解くことは考えずに、何故このアルゴリズムで解けるのかということを徹底的に掘り下げて、理屈を理解してから、その後、実際にスピードキュービングの練習をはじめました。解法の理論的理解は、その後の練習においてアルゴリズムと直感的な感覚を結びつけるのにも役立ちましたし、また、例えば高校数学で「ただ単に公式を覚えて使っていることにつまらなさを感じていた」私のような性格の人間にとっては、早解きの練習しているときにもきちんと面白さを感じるための良い材料になったと思います。

そういうわけで、この感覚を皆さんと共有するために、ここからは当時のことを振り返りながらアルゴリズムの理論的説明を試みてみます。

さて、前回、当面の解法としてCFOP法を採用することにしました。 CFOP法は、4つのサブステップを順にこなす解法で、 それぞれのサブステップは

  • Cross
  • First Two Layers (F2L)
  • Orientation of Last Layer (OLL)
  • Permutation of Last Layer (PLL)

と呼ばれます。CFOPという名前は、これらのサブステップの頭文字から取られたようです。 それぞれのサブステップが具体的にどういうことをするかについては、各種入門サイト (初めてのルービックキューブ | tribox, ルービックキューブのそろえ方 | Cube Voyage)に解説を譲るとして、 ここでは、何故この手順でそろうのかということを掘り下げていきたいと思います。

次回以降、サブステップ毎に順にやっていきたいと思います。